AIとのかかわり

AIが介護の記録”を変える。1時間の入力が5分に。

「ケアの時間よりも、書類の時間が長い」——そんな声を、介護現場で何度も聞いてきました。記録・報告・加算チェック…。一つひとつは大切でも、積み重なると1日の大半を奪ってしまう。

その“時間”を取り戻すために、AIはどこまで助けてくれるのか。現場のリアルとAIの実力を、実例を交えて掘り下げます。


介護現場の“時間を奪う”最大の要因は「記録」

1件あたり10〜15分、積み重なれば数時間

介護職員の多くが感じているのは「時間の浪費」です。1件の訪問で10〜15分の記録を取れば、10件回ればそれだけで2時間。本来ならケアに使いたい時間が、記録のために消えていきます。

「書くこと」が目的になってしまう現場の実情

しかも書類は複雑で、自治体ごとに形式も異なります。「記録のための記録」が現場を疲弊させているのが現実です。


AIが変える「記録業務」の3つの進化

① 音声入力 → 自動文字起こし

訪問中の音声をそのまま記録化。あとで“書く”のではなく、“話す”だけでデータ化できます。

② 自然言語処理 → 内容を要約・整形

要点抽出・時系列整理・観察事項の整形などを自動で実施。定型文の生成も可能です。

③ 加算チェック → 自動アラート・提案

要件に合致しない箇所の検知や、漏れやすい項目のアラート。人の確認を最小限に抑えます。

ポイント: 入力に1時間かかっていた内容が、確認・修正を含めても約5分で完了するケースが増えています。


「AIに任せる」と「人が見る」を分ける考え方

AIの得意領域=ルール・パターン・定型文

  • 客観情報の整理(誰が・いつ・何を)
  • 定型表現の作成・整形
  • 要件チェック・抜け漏れ検知

人の得意領域=感情・ニュアンス・信頼関係

  • 利用者の表情や声色など“温度”の解釈
  • ご家族・多職種との関係調整
  • 最終判断・合意形成

結論: AIで“時間”を生み、人で“温度”をつくる。この分業が現場品質を落とさずに効率化を進める鍵です。


ケアGOが目指す未来

手間はAIに。あなたはケアに。 書類のための時間ではなく、“ありがとう”をもらえる時間を増やすために。ケアGOは、介護現場の現実に即したAIのかたちを追求していきます。


まとめ

AIは介護職を奪うのではなく、“介護の時間”を取り戻すためのパートナーです。効率化のゴールは作業短縮ではなく、現場に“余白”を生むこと。余白が生まれれば、会話は増え、連携は深まり、ケアの質が上がります。

合言葉: 手間はAIに。あなたはケアに。

まずは小さく試してみませんか?

音声→記録の自動化、要約テンプレの導入、加算チェックの自動化など、
現場に合ったスモールスタートのご相談を受け付けています。

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岡田 健吾

岡田 健吾(株式会社YKT Innovation 代表 / ヘルパーステーションにじいろ / ケアGO)

「手間はAIに。あなたはケアに。」を掲げ、介護現場の書類・事務負荷をAIで軽減する取り組みを推進。

この記事をかいた人

岡田 健吾

株式会社YKT Innovation代表。
20歳で起業し、訪問販売から介護業界へ転身。
現在は「ヘルパーステーションにじいろ」を全国に展開し、介護現場の課題解決に取り組む。
現場と経営の両方を知る立場から、「ケア以外のことをAIに」をテーマに、
AIで介護の時間を取り戻すプロジェクト「ケアGO」を立ち上げた。
現場に寄り添うリアルな視点と、次世代の介護のかたちを発信している。

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